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『太平輪』ジョン・ウー 

太平輪
監督:ジョン・ウー

日本公開前レビュー

実は二部作。
今回はその前編である。
実在の、太平輪という沈没船の事件がモチーフだが、
今作の全編では、太平輪はほとんど出てこない。

出てこないといえば、長澤まさみはほとんど出てこない。
だから、日本のメディアで話題になっている、長澤まさみの裸体など一切出てこない。

《太平輪:亂世浮生》劇照-長澤雅美_convert_20150109003824
後編に期待するしかない。

見所といえば、
ジョン・ウーといえば、銃を持って二人の男が相対するシーン!
それが、まさかの展開になる。
そのくらいか。


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『グレースと公爵』エリック・ロメール 

『グレースと公爵』
監督:エリック・ロメール

原題を訳すと、「イギリス女と公爵」となる。
もともとは、この「イギリス女」のグレース・エリオットの回想録に惚れたロメールが映画化したものである。

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グレースと公爵の関係性がこの映画のメイン・テーマだ。
2人は、恋愛期間が終わり、友人になっている。
それでも、お互いを思いあっている。
しかも、2人の政治信条は真っ向から対立している。
そして、男は女との約束を反故にする。
それでも、お互いを思いあっている。

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現在の日本での離婚原因のダントツトップは、ご存知「価値観の違い」。
だが、価値観の違いによってお互いを思いあわなくなるなんて、嘘だ
っていう事をいっている映画。

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それから、人間の根源的な残虐性にもこの映画は焦点を当てている。
フランス革命時の、革命を担う市民たちの事だ。
imgres.jpeg

進歩史観から言えば、封建制→市民革命→民主主義という流れは絶対的に正しい。
実際、我々が歴史の授業で習う時も、
市民革命というのは、貴族の手から市民が政治を奪い返した歴史的事件として記憶させられる。
しかし、そんなにキレイごとで片付けられるものなのか、という疑問を投げかける映画。


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『反撥』 ロマン・ポランスキー 

『反撥』Repulsion 
1965年 イギリス
監督:ロマン・ポランスキー Roman Polanski
主演:カトリーヌ・ドヌーブ Catherine Deneuve

ブラックスワンの元ネタとなった映画である。

ただ少し繊細だっただけで、ひとつひとつのボタンを掛け違ってしまい、いつのまにか取り返しのつかない事態に陥ってしまう。観客は、彼女が悪いわけではまったくない事をしっているがゆえに苦しい。

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主人公が鏡を見ると、部屋の中に一瞬、いるはずのない人影が写り込む。これはブラックスワンでもつかわれている。


イエジー・カヴァレロヴィッチ『夜行列車』 

『夜行列車』Pogiag
1959年 ポーランド

監督:イエジー・カヴァレロヴィッチ

日常から非日常、そして日常へ。
閉塞的な空間がもたらす非日常感。

すれ違い。
知らないもの同士が、新しい関係を築きそうなのに、
最後は、みなばらばらに別れていく。
一緒のコンパートメントに乗り合わせた男女に
何かがうまれると観客は期待するが、
男は妻のもとへと戻っていく。
それが、日常なんだと、再確認させられる。
何かが起こりそうなのに、結局何も起こらない。
彼らは、一歩、踏み込もうとしないから。

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『ソーシャル・ネットワーク』デヴィッド・フィンチャー 

『ソーシャル・ネットワーク』The Social Network
監督:デヴィッド・フィンチャー David Fincher

ふつーに良く出来た映画。

facebookの創始者、マーク・ザッカーバーグの伝記映画。
アメリカン・ドリームを成し遂げたマーク・ザッカーバーグだが、
彼が成功したのは、プログラミング能力に長けた天才だったから。
天才って変人で、それゆえ悲劇にみまわれるよね、みたいな良くある話。

ソーシャル・ネットワーク


そのため、彼の変人ぷりが、全編をつうじて描かれる。
冒頭の、エリカという彼女との会話が長々と見せられる場面でもそう。
彼は、非常に早口で、相手の揚げ足をとり、論理的ゆえに
相手に反論する隙を与えない。なので、2人の溝は深まる。
social_net.jpg



アメリカ的オタクの典型的人物像。
知識過多で相手への思いやりがない。
日本のオタクとはちと違う。
日本の典型的オタクは、アニメやアキバにぞっこんだが、
アメリカ的オタクは、特定の分野に造形が深いのではなく、
万遍なく知識と教養がある。
ひきこもり的に対人恐怖症ではなく、
対人はできるが、ただもう独りよがり。だから空気が読めない。自分のおもった事をしゃべりすぎ。

facebookの広告スポンサーに売り込みいっても、
相手への敬意が乏しく、空気が読めない。

また、一緒に、創設した親友を裏切ったり、
双子のアイデアを盗んだりするし、
ろくでもないナップスターの創設者を崇めたりして、
天才にありがちな、子供っぽい独りよがりを描いていく。


そんな人物造形をしっかりしといて、
最後には、実はいい奴でしっかりした奴ていうのをみせる。
新人の弁護士とのやりとりでそれはわかる。
弁護士に対して優しかったり、
最後に、弁護士がザッカーバーグに、「ほんとはそうゆう人物を演じてるだけでしょ」
という事によって、
強がっているだけで、彼の内面は、いい奴なのだと、最後に観客にわからせる。
その前にもちゃんと、ナップスターの創始者への尊敬は間違いだったとザッカーバーグに悟らせる。
それで、ザッカーバーグは苦い経験をして、成長したし、
これからは、うまくやっていけるだろうと思わせることによって、
観客は納得して映画館を出て行く。

人物造形がしっかりしてるので、ハリウッド的にはよく出来た映画になっている。

ハリウッド的ゆえに、凡庸な表現もある。
何かよいアイディアを思いついた時に、走り出すとか。
走って建物を出ると、外は雪に覆われているのだが、
ザッカーバーグは短パン、サンダルで駆け出していく。
途中でそのことに気づいて、寒がるが、やっぱり駈けて行く。
アイディアを、すぐ形にしたいという欲望が強いために、
周りが見えないという事の、ありふれた表現だ。

しかし、よくは出来ている。
フィンチャーだから、もちっと壊してくれてもよかったかな。




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